小森橋梁
概要
小森橋梁は日田彦山線 石原町駅〜呼野駅間に位置する。構造形式は I 形鋼による1スパンの桁橋で、橋台は石造だ。この区間は、小倉鉄道(当時)が1915(大正4)年に東小倉駅~上添田駅(現・添田駅)間で開業した路線の一部であり、小森橋梁もその頃の竣工と思われる。ただし、大正時代の構造物といえるのは橋台だけで、橋桁は後年の架け替えだろう。
日田彦山線の金辺(きべ)峠付近は勾配がキツイため、昔の呼野駅にはスイッチバックが設けられていた(1983・昭和58年に廃止。詳しくは呼野駅を参照)。本線から引き上げ線が分岐してハの字状に広がるところに小道が通っており、両線それぞれに架道橋が設置されている。その本線側が小森橋梁である。
データ
住所:福岡県北九州市小倉南区大字小森
竣工:1915(大正4)年頃
撮影:2014(平成26年)年2月
作成日:2014/3/16、最終更新日:同左
上から小倉南区小森の橋梁1、小森橋梁、呼野駅スイッチバックの橋梁、小倉南区小森の橋梁2、呼野駅。左上に突き出た線が引き上げ線。